あの歌が聞こえる。
まどろみの中、その優しい歌声に悠人〈ゆうと〉がゆっくりと目を開けた。
「小百合〈さゆり〉……」
歌声の主は小百合の一人娘、小鳥〈ことり〉。
(小百合そっくりだな……)
小鳥は台所で朝食の準備をしていた。
そういえば昨日から、小鳥が家に来てるんだったな……そのせいか。あんな夢を見たのは……悠人の頭が徐々に覚醒してくる。
* * *ゆっくりと起き上がり、机の上の煙草に手をやり、火をつけた。その気配に気付いた小鳥が、勢いよく部屋に入り悠人に抱きついた。
「おはよー、悠兄〈ゆうにい〉ちゃん!」
「わたったったったっ……待て待て小鳥、火、火っ……」
「だめだよ悠兄ちゃん、寝起きにいきなり煙草吸ったりしたら。寝起きにはまず水分摂らないと。癌になる確率が上がるんだからね」
どこでそんな知識を仕入れてるんだか……大体癌のことを言い出したら、煙草そのものが駄目だろうに。
そう思いながら煙草をもみ消す。「あーっ、そうだった!」
いきなり小鳥が大声を上げた。
「なんだどうした」
「悠兄ちゃん、なんで隣の部屋に移ってたのよ。起きたら隣に悠兄ちゃんがいないから、寂しくて泣きそうになったんだからね。朝から半泣きで探し回って、最っ低ーな目覚めだったんだから。プンプン」
「……プンプンって擬音を口にするやつ、初めて見たぞ……まぁあれだ、小鳥。寂しいかもしれないけど、同じ屋根の下なんだから我慢してくれ。いくら小鳥でも、流石に18の娘と一緒には寝れんよ」
「結婚するんだからいいじゃない。それに歳も18だし、条令もクリアしてる訳なんだから」
「条令ってお前、何の話を……この話は長くなりそうだな。朝ごはん作ってくれたんだよな、食べようか」
話をかわされ、少し不満気な表情を浮かべた小鳥だったが、
「だね。まずは食べよっか」
そう言って立ち上がった。
* * *顔を洗い、歯を磨いて椅子に座る。小鳥が手を合わせているので悠人もそれにならった。
「いっただっきまーす」
なんで朝からこんなに元気なんだ。こんなところまで母親ゆずりなのか……苦笑しながら悠人が食パンを口にする。
「そうだ悠兄ちゃん。悠兄ちゃんには朝から言うことてんこ盛りだよ」
「なんだ、何でも言ってみろ」
「威張ってもダメ。悠兄ちゃん、冷蔵庫の中に物なさすぎ。コーラとお茶だけってどう言うこと? 冷凍室は氷の山と食パンだけだし、今までどんな生活してたのよ。それにこれ」
そう言って立ち上がり、流し台の下を開けた。
「インスタントラーメンの山、山、山! 健康管理する気、全然ないでしょ」
「ま……俺の食生活はいいじゃないか」
「いい訳ないから言ってるの。全く……こんなんじゃ成人病まっしぐらだよ」
「昨日も言ったろ。俺は腹が膨らめばなんでもいいんだよ」
「何の説明にもなってないからね、それ。はあっ……まあいいよ。小鳥がこれから、悠兄ちゃんの食生活を徹底的に管理するから」
「お手柔らかにな。それで小鳥、小百合……母さんは今、どんな仕事してるんだ?」
「お母さんは旅館で仲居さんやってるんだ。そしてね、宴会になったらステージで歌ってるの。街のアイドルなんだから」
「アイドルって……でもまぁ、小百合らしいな」
「求婚してきたお客さんは数知れず」
「ははっ……で、小鳥。お前これから、ここでどうやって生活するつもりなんだ? とりあえず明日も休みだから一緒にいれるけど……まあ大学が始まったら忙しくなるんだろうけど、それまで家でごろごろしてる訳にもいかないだろ」
「へっへーん。実はもう、仕事みつけたんだ」
「仕事?」
「うん。コンビニのバイト。さっき行ったコンビニで採用してもらったんだ。あの店のおばさん、すっごく感じのいい人だよね」
「早っ……おばさんってことは、あのコンビニか……まぁ確かに、あのおばちゃんなら即決しかねんな」
「うん。悠兄ちゃんの嫁ですって言ったらびっくりしてたよ」
「お前なぁ……そうやって外堀埋めていくんじゃないよ」
「悠兄ちゃんのこともよく知ってるみたいだったし、悠兄ちゃんが大好きって感じだったよ」
「まぁ付き合い長いからな。でも結構暇だぞ、あの店」
「そうなの? じゃあ頑張りがいがありそうだね。あさってからだから、今のうちに作戦練っておくよ。
にしても、本当に何もないキッチンだよね。ねえ悠兄ちゃん、今日お買い物一緒に付き合ってくれる? 色々揃えたいから」「ああ。じゃあ飯食ったら一緒に行くか」
「うん!」
* * *「……買いすぎじゃないのか。こんなに持って帰れないぞ」
まず食材を調達しにスーパーに来た悠人だったが、小鳥の容赦ない買いっぷりに思わず声を上げた。
米に肉、魚に野菜に調味料。二人並んで押すカートの中は食材で埋まっていた。「ああ小鳥、出さなくていいよ。俺が払うから」
「いいよ、これは小鳥が払うから」
「そんなところで遠慮しなくていいよ。お前が作ってくれるんだから、食費ぐらい出すよ」
「違うよ。小鳥は悠兄ちゃんに小鳥の料理を食べて欲しいんだよ。悠兄ちゃんに食べてもらう為に、頑張って料理の勉強してきたんだから」
「そっか……じゃあ折半な。それを家賃ってことにしよう」
「うん!」
レジに並びながら財布を出そうと、小鳥がリュックの中を探している時。
リュックについている、古い小さなピンバッチに悠人が気付いた。 見覚えがあった。「小鳥、それって」
それは小鳥が5歳の時に悠人があげた、悠人手作りの天使のピンバッチだった。
「お前、そんな物まだ持ってたのか」
「そんな物とはひどいなぁ。これは小鳥のお守りなんだからね。嫌なことがあったり辛い時にね、いつもこの天使にお祈りしてたんだ。この子を見てたらいつも、悠兄ちゃんが傍にいるような気持ちになったんだから」
「そっか……まぁ何て言うか、ちょっと照れくさ…………ん?」
天使の横についている、もうひとつのピンバッチ。
それを見て、悠人の目が鈍く光った。「小鳥、それはそれとして……なんだその、横についてるやつは……」
「あっ、これ?」
その瞬間、小鳥の目がキラキラと輝いた。
「いいでしょこれ! レア物なんだよ。魔法天使〈マジック・エンジェル〉イヴ!」
その、一部の人種にありがちな瞳の輝きに。
悠人が動揺した。まさかお前……
「1期の限定ボックスの特典! 2期、悠兄ちゃんも当然見てるよね」
「そうかお前も……こっち側の人間になってたのか……」
「こっち側って何よ。あっそうだ、こっちってジェルイヴは何曜日?」
「ジェルイヴは今日だ」
「じゃあ明日、一緒見ようね。楽しみだなぁ、ジェルイヴを悠兄ちゃんと見るの」
「小百合……お前、小鳥を育てる過程のどこかでボタン、掛け違えたんだな……」
悠人が遠い目をして笑った。
* * *その後コップや茶碗等々、日用雑貨を購入。小鳥は悠人の分もお揃いで購入した。
「おっそろのコップ♪ おっそろの茶碗♪ おっそろのお箸♪」
小鳥は上機嫌だった。
「疲れた……今日が一番疲れた……」 風呂上がり。コーラを飲みながら悠人〈ゆうと〉がうなだれた。 明日でゴールデンウイークも終わり。こんなに濃い休みは初めてだった。「明日こそはゆっくりするぞ。そうだ、アニメもたまってるしな」「悠兄〈ゆうにい〉ちゃーん!」 風呂上がりの小鳥〈ことり〉が、背中に抱きついてきた。「おつかれさま。明日はゆっくり出来そう?」「ああ、ちょうど今、そう思ってたところだ。明日は一日、ゴロゴロしながらアニメ三昧しようかと」「小鳥も付き合うね」 その時、悠人のスマホにメッセージが入った。「誰から?」「ああ、深雪〈みゆき〉さんからだ。明日深雪さんの家で、みんなで夕食一緒にどうかって」「あはははっ。深雪さんも私たちの関係、楽しんでるよね」「だな。じゃあ晩御飯ご馳走になろうか。それまではゆっくりと」「アニメ鑑賞!」「だな」「うん!」 悠人が返信を送り終えるのを待って、小鳥が少し神妙な面持ちで言った。「小鳥、ここにいてもいいのかな」「いきなりどうした」「だってお母さんとの約束は三ヶ月で、今の時点で悠兄ちゃんは小鳥を選んでない訳だし……弥生〈やよい〉さんやサーヤは勿論、一人離れて住んでる菜々美〈ななみ〉さんにも悪いと思って」 悠人が小鳥の頭を優しく撫でる。「……悠兄ちゃん?」「ここにいてていいんだよ。お前はもう俺の家族なんだ。小百合〈さゆり〉とも約束したしな。それに」「それに?」「お前のこと、一人の女の子として意識してるって言ったろ? 小鳥は三ヶ月かけて、娘として愛していた俺の気持ちを変えたんだ。大成功じゃないか。小百合もきっと、認めてくれるよ」「悠兄ちゃん……
「ふう……」 コーヒーをひと口飲み、悠人〈ゆうと〉が大きなため息をついた。「なんで悠人さんがため息なんですか。私たちの方がドキドキしてますのに」「全くだ。これではエロゲー主人公と変わらないではないか」「いえいえ、エロゲーでこの展開はないかと。選ぶ側より選ばれる側の方が、肝が座ってるんですから」「本当だね」「で、どうだ遊兎〈ゆうと〉、落ち着いたのか」「あ、ああ……」 4人の態度に、悠人は悩んで言葉を探している自分がまぬけに思えてきた。「ったく……みんな俺で遊びすぎだぞ」「だって悠兄〈ゆうにい〉ちゃん、可愛いんだもん」「家に飾っておきたいです」「遊兎が私の玩具……なかなかに興味深い」「じゃあ結論を言います」「待ってました、悠人さん」「悠兄ちゃん、頑張ってー」「悠人さん、私は信じてます」「さあ、私の胸に飛び込んでくるのだ」「ったく……弥生〈やよい〉ちゃん。俺は弥生ちゃんのこと、大好きだ。趣味の話も一番合うし、料理の腕も最高だ。そしていつも、可愛い笑顔で俺を癒してくれる。そしていっぱい俺のこと、好きでいてくれてる」「悠人さん……」「沙耶〈さや〉。俺はお前のこと……好きだよ。お前のその気高さ、強さ。時折見せる弱さも好きだ。人形のような顔立ち、そしてその綺麗な髪も大好きだ。甘えてくる時の顔も好きだ」「遊兎……」「菜々美〈ななみ〉ちゃん、大好きだ。ずっと俺を想ってくれてる一途なところ、二人分の人生を生きようとしてる強い気持ちも好きだ。いつも周りのことを気遣ってくれる、そんな優しいところも大好きだ」「悠人さん……」「小鳥〈こ
「よし、出来た」 何年ぶりかで作った、自分が作れる唯一の料理、焼飯。 テーブルに並べ、隣にサラダを置く。 自分でも驚いていた。この世である意味、一番価値がないと思っている料理に時間を割いている。ただ悠人〈ゆうと〉の脳裏に、かつての小鳥〈ことり〉の言葉が思い出され、無性に作りたくなったのだ。「悠兄〈ゆうにい〉ちゃん。ご飯を食べるってことはね、もっと生きていたいっていう気持ちと同じなんだよ。もっと食べることを楽しく思わないと、それは生きてることがつまらないって言ってるのと同じなんだよ」 * * *「ただいまーっ!」 小鳥の元気な声。悠人がドアを開ける。「悠兄ちゃんただいま。今日も楽しかったよ」 そう言って、小鳥が悠人に抱きついてきた。「おかえり、小鳥」 微笑み頭を撫でる。「え……何これ? まさかこれ、悠兄ちゃんが作ったの?」 小鳥が、テーブルに並べてある料理に目を丸くした。「そんなに驚かなくてもいいだろ。俺だって、料理のひとつぐらい出来るさ」「こ、これは……お母さんが言ってた、伝説の悠人焼飯……」「なんだ小鳥、知ってるのか」「うん、お母さんが言ってた。悠兄ちゃんが唯一作れる料理。しかもその出来は本物だって」「大袈裟だな、小百合〈さゆり〉は」「すっごく嬉しい! 小鳥、一度食べて見たかったから。でも、なんでこんなにお皿が」 その時インターホンがなった。小鳥がドアを開けると、そこには沙耶〈さや〉、弥生〈やよい〉、そして菜々美〈ななみ〉が立っていた。「みんなどうしたの?」「うむ。夕食に招かれてな」「私も同じくです」「わ、私も……悠人さんすいません、今ちょっとバタバタしてるので、遅れてしまいました」「いいよ菜々美ちゃん、ちょ
「私の部屋で少年と二人きり。中々新鮮だね」「ははっ」 小さなテーブルを挟み、悠人〈ゆうと〉が深雪〈みゆき〉の言葉に笑った。 * * *「小鳥〈ことり〉くんはコンビニかい?」「はい、沙耶〈さや〉とバイト中です。あと二時間ほどであがりなんですが」「そうか。で、わざわざその時間を狙ってここに来たんだ。世間話をしに来た訳じゃないね」「はい……小鳥と一昨日、色々話しました。小百合〈さゆり〉のことも」「小百合さんのこと、聞いたんだね」「深雪さんは知ってたんですね」「ああ。以前君が熱を出した時に、小鳥くんからね」「あの時に……」「あの時、小鳥くんの様子は尋常ではなかった。彼女が抱えているものが何であれ、一度吐き出させる必要がある、そう思ってね。 彼女のお母さん、小百合さんは元気な方で、子供の頃から病気知らずだったそうだね。その彼女が、ある日突然倒れた。ただの過労だと思っていたら、その半年後にあっさりいなくなってしまった」「……」「人は誰も、人生がいつまでも続くと勝手に思い込んでいる。死は必ず訪れるものなのに、なぜか人は、自分だけはそのルールから外れているような錯覚を持って生きている。そして死を身近に感じる経験をした時、初めて自分も死ぬんだということに気付くんだ」「確かに……俺も、いつかはこの世から消えてなくなるって、頭では分かっていますが」「まぁ、だから人は生きていけるんだけどね。いつ来るか分からない死に日々怯えていては、人生を楽しめないからね。 小鳥くん、こんなことを言ってたよ。『お母さんが余命半年だって分かった時、色んなことを考えました。そして思ったんです。お母さんの余命は、お母さんの病状から、これまで積み重ねられてきたデータから出したひとつの目安なんだ。この進行具合に治療を施したとして、生きられる平均的な時間を出したんだって。
悠人〈ゆうと〉は小鳥〈ことり〉を探し、走っていた。 何度電話してもつながらない。悠人の頭から、小鳥〈ことり〉が一人で泣いている姿が消えなかった。 コンビニに行くがいない。カウンターにいた沙耶〈さや〉が、会ってはいけないルールを破ってやってきた悠人に、そして様子に驚いていた。弥生〈やよい〉に、菜々美〈ななみ〉に、深雪〈みゆき〉にも電話するが分からない。深雪は冷静だったが、弥生と菜々美は突然の電話に驚いていた。 再びマンションに戻った時には、既に陽が落ちていた。「小鳥……」 その時悠人の脳裏に、ひとつの場所が浮かんだ。 それは、すぐ目の前の堤防だった。「くそっ、何をやってるんだ俺は! いつもなら真っ先に行ってるだろうが!」 * * * 陽が落ちた堤防を見下ろす。暗く静まりかえったそこに、小鳥の姿があった。「小鳥―っ!」 小鳥は堤防で、膝を抱えて座っていた。 小鳥の横に立つと悠人は息を整え、そして小鳥の肩に自分のジャケットをかけた。 悠人が隣に腰を下ろす。小鳥は何も言わず、膝に顔を埋めたまま動かなかった。「……小百合〈さゆり〉のDVD、見たよ」「……」「ごめんな、小鳥……俺、ずっと小鳥を見ていたつもりだったけど、何も見えてなかった。 小鳥がどれだけ寂しい思いをしてきたか、どんな気持ちで俺のところに来たのか、分かってなかった」 悠人の言葉に、小鳥はうつむいたまま首を振った。「そんなことないよ……小鳥、悠兄〈ゆうにい〉ちゃんの家に来てから、本当に楽しかったから……泣きたくなっても、悠兄ちゃんの顔を見たら元気になれたから…… ここに来るまで小鳥、ずっと泣いてたと思う。もうお母さんと話せないんだって思ったら
悠人〈ゆうと〉が目を見開く。 息が出来なくなった。変な汗が滲み、胸の動悸が早まった。 今、小百合〈さゆり〉は……小百合は何を言ったんだ……「半年前、私は職場で倒れました。過労かな、そう思ってたんだけど、聞かされた病名は『急性白血病』というものでした。検査した時には症状が進んでいて、手がつけられなかったそうです。そして伝えられたのが、余命半年というものでした。 この半年、自分の人生について、色々と考えることが出来ました。そして気付きました。私の人生って、悠人と小鳥〈ことり〉で埋め尽くされていたって。 余命を伝えられてから、急に悠人に会いたくなった。もう助からない命なら、せめて悠人の胸の中で死にたい、そう思った。でも、そう思って振り返ると、そこには小鳥がいた。 私の余命を先生から聞いたのは、小鳥でした。小鳥、随分悩んだみたいだけど、私に話してくれた。私の胸で泣いてくれました。 死ぬことは怖い。今、こうして話していても怖いです。でもそれ以上に私は、小鳥がこれからどう生きていくのか、それが心配でした。 あの子は本当にいい子に育ってくれました。父親の顔も覚えていなくて、私と母さんと三人、決して裕福ではない環境の中でまっすぐに、素直に育ってくれました。思いやりのある、優しい子になってくれました。 でも小鳥はまだ18歳、人生はこれからです。この子のこれからをずっと見守っていきたい、そう心から願いました。でも、それは叶わない。 この半年、小鳥は毎日病院に来てくれました。たまに先生の許可をもらって、病室に泊まってくれました。いっぱい話しました。今まで話せなかった私のこと、和樹〈かずき〉のこと、そして悠人のこと。 小鳥はよく泣きました。私との別れを、急にリアルに感じる時があるんだと思う。そして、私が悠人のことを本当に好きなんだって知って、悠人に連絡したい、そう何度も言いました。 でも、私は許さなかった。私はもうすぐここからいなくなる。私のことより、小鳥には小鳥のことを考えて欲しかったから。 最初